2021年の紅白歌合戦に、自身が出演し、楽曲提供作品も披露された人

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 あけましておめでとうございます。2021年の紅白は、個人的には過去最高の域じゃないかと。視聴率とか気にせず、この路線で良いんじゃないかと(そうもいかないのかもしれんが…そもそも、誰もがメンバーのキャラと曲を知ってるようなSMAPTOKIO、嵐がいなくなったのに健闘した方だろって認識なのですが笑)。

 今回の紅白は自身が出演した上、楽曲提供作品も披露した方が何人もいらっしゃったのがすごいなと思って観てました。そんな方と、楽曲提供作品を紹介してみます。

 

 


1.あいみょん

 あいみょんは楽曲提供作品としては、初出場のDISH//に提供した「猫」を彼らが披露しました。THE FIRST TAKEでのパフォーマンスも話題になりましたね。紅白では、あいみょんが応援に駆け付けたのも印象的でした。

 DISH//は、2011年結成当初は、楽器を持っているものの当て振りでダンスパフォーマンスというスタイルでしたが、現在では実際に演奏するようになりました。また、楽曲はOKAMOTO‘S、田淵智也UNISON SQUARE GARDEN)、長屋晴子(緑黄色社会)、Nulbarich、GLIM SPAMKY、はっとり(マカロニえんぴつ)らも提供している一方で、メンバー自身でも楽曲を制作しています。2021年には、北村匠海とはっとり共作の「沈丁花」も話題となりました。

 

 提供したあいみょん菅田将暉の主演ドラマの主題歌であった「愛を知るまでは」を披露しました。

 すっかり国民的シンガーに地位を獲得したあいみょんは、2018年「マリーゴールド」で初出場、2020年「裸の心」に続いて3回目の出場。2015年、ジャニーズWESTへの楽曲提供で作詞家デビューと、楽曲提供のキャリアの方がインディーズデビューより早く、その後歌詞に過激さやメッセージ性が高い作品で注目されながらも、スタンダードな楽曲で、より世間的に知られる存在となった中で、楽曲提供作品まで話題となったのは、あいみょんはもっとすごくなってくんだろうなと思います。

 

2.常田大希

 King Gnuのほか、millennium paradeとしても活動する常田大希ですが、SixTONESに「マスカラ」を提供しました。

 ジャニーズ事務所の6人組アイドルSixTONESは、YOSHIKIが提供した「Imitation Rain」でデビューし、歌唱スキルの高さや、YOSHIKIや常田の楽曲提供、シングル曲のリアレンジにH ZETTRIOに起用するなど、ミュージシャンの起用にもいいとこついてくるのも面白いなと思います。翌日、2022年1月1日には、ジャニーズ初となるTHE FIRST TAKE出演と、音楽的な方面での話題性もまだまだ面白くなっていきそうですね。

 

 常田大希は、2019年にはKing Gnuとして「白日」で出演しました。2021年は、常田によるプロジェクトmillennium paradeで出演しました。King Gnuでは主にギターを演奏しています(ピアノ、ボーカルも担当)。紅白では、チェロを演奏しました。常田は東京藝術大学チェロ科出身です。披露した曲はアニメ映画『竜とそばかすの姫』の主題歌「U」で映画の声優も務めたシンガー中村佳穂をゲストボーカルに迎えたパフォーマンスでした。

 

3.亀田誠治

 音楽プロデューサーであり、東京事変でベーシストとしても活動する亀田誠治

 石川さゆりの紅白というと、長らく「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」の2曲を歌っており、今回も1曲は「津軽海峡・冬景色」を歌唱しましたが、その前にもう1曲、KREVAとMIYAVIとのコラボ「火事と喧嘩は江戸の華」も披露しました。亀田はこちらの曲の作詞作曲を石川さゆりKREVAと一緒にクレジットされ、編曲も担当しています。石川さゆりのこういう側面、もっと紅白でも観たい!

 

 亀田は自身の所属バンド・東京事変で出演しました。事変は今年、10年ぶりのアルバム『音楽』と初のベストアルバム『総合』をリリース。事変のYouTubeでは、亀田の温泉好きな一面ビヨンドも)を見せていたのも面白かったですね。5人の和装姿でのパフォーマンスも圧巻であり、安定だなと。紅白=事変も板についてきた気がします。東京事変、今年こそツアーができればいいなと思います。

 

4.藤井風

 シンガーソングライター藤井風が紅白出演自体サプライズでしたが、本番のパフォーマンスもサプライズ続きでしたね。

 まずは、岡山の実家からのパフォーマンス。YouTubeで注目された彼らしい演出だなと。

 と思っていたら、まさかの東京国際フォーラムに登場。そして「燃えよ」まで披露。この人、今回初出場ですよ!司会者にまでサプライズとは…。そして、全国のお茶の間に岡山弁の魅力的なキャラクターがばれてしまった笑

 

 これだけでおなかいっぱいだったよ。まだあるんかい。MISIAが事前に発表していた「明日へ」に続いて、もう1曲、これが、藤井風提供の「Higher Love」(THE FIRST TAKEでも歌ってます)。ピアノ弾いてるのは藤井風じゃないか…どこまでサプライズしてくるんじゃ…。そしてMISIAの大トリの貫禄たるや…。

 

 紅白歌合戦の存在意義って、日本の様々な大衆音楽(時にはそれ以外のジャンルも)が一同に会するイベントなことだと思います。

 椎名林檎が、紅白で石川さゆり宮本浩次とのコラボのきっかけができたって話はまさにそれを実現していると思いますが、シンガーソングライター、ソウルシンガー、ラッパー、演歌歌手、ギタリスト、ロックバンド、オルタナティブなプロジェクト、アイドル、ジャニーズがそれぞれ別々に歌ってるだけじゃなくて、何らかの場面で関わったミュージシャン同士が共に紅白で歌う姿や、それぞれに音楽的に楽しめるようなコラボをしているのも観たいし、紅白がそうしたコラボを生む場所にもなっていてほしいなと思います。