音楽の教科書に選ばれたフジファブリック「若者のすべて」オリジナルと様々なカバー
めちゃくちゃ驚きました。「若者のすべて」って、音楽ファンや、志村正彦の地元でこの曲をチャイムに使用したりした富士吉田市の方には知られていても、それ以外の一般層的にはまだ「隠れた名曲」的立ち位置だし、フジファブリックの知名度もそこまでじゃないんじゃないか…と思っていたので、高校の教科書に採用されるのがすごくうれしいです。
それにしても、「若者のすべて」本当に様々な方にカバーされてますよね。フジファブリックだけじゃなくて、色んな人に歌い継がれ、楽曲が知られていった気がします。
- 1.原曲
- 2.Bank Band
- 3.藤井フミヤ
- 4.槇原敬之
- 5.柴咲コウ
- 6.山内総一郎
- 7.anderlust
- 8.アイドルネッサンス
- 9.私立恵比寿中学
- 10.藤井風
- 11.有安杏果
- 12.麒麟・川島明
1.原曲
志村本人は自信作としてシングル曲として提案した周りましたが、反応が今一つで、シングルとして一度ボツとなったものの、収録アルバムの先行シングルとして季節外れの11月に発売されました。
志村のやや脱力したボーカルが、なんだかんだこの歌詞と合ってるんだよなぁと。彼の死後に存在を知った身ですが。
2.Bank Band
中島みゆき「糸」の知名度を一気に上げた功績も持つ、Bank Band。カバー作が多数収録された『沿志奏逢3』に「若者のすべて」も収録されています。
音源の装飾音とか、ミスチルっぽいなぁとも思います。
3.藤井フミヤ
公演の開催発表後に、志村の死があり、開催が危ぶまれましたが、予定通り2010年7月に、縁の深い15組のミュージシャンを呼び開催された『フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-』。そこで、藤井フミヤが「若者のすべて」をカバーしています。
4.槇原敬之
「若者のすべて 〜Makihara Band Session〜」としてカバーされた。2014年にライブツアー「Listen To The Music The Live ~うたのお☆も☆て☆な☆し"」でカバーしたのち、2019年にはスタジオ音源化されました。
槇原の温かい歌声で包み込むように歌われています。
5.柴咲コウ
女優であり、歌手としてもヒット作を持つ柴咲。ゲスの極み乙女。福山雅治、東京事変もカバーしているカバーアルバム「こううたう」にて、一曲目でカバーしています。
関口シンゴによるアレンジは、比較的シンプルな作りながら、終盤のサウンドがおしゃれになっていきます。
6.山内総一郎
志村の死後、ボーカルを山内が引き継ぎました。その山内によるライブ音源です。2019年ミュージックステーションに初出演し、この曲を披露した際は、志村の歌唱映像を重ねたものとなりました。
志村とはまた違った魅力のある歌声でその点が素敵です。
7.anderlust
TVアニメ『バッテリー 』の第6話~第10話までのエンディングテーマ。Bank Bandのメンバーでもある小林武史の編曲です。
8.アイドルネッサンス
様々な古今の名曲を歌とダンスでカバーする活動を行っていたグループ。メンバーには、現在は他のアイドルであったり、ソロ活動するメンバーもおり、赤い公園に途中加入して、解散までボーカルとして活動した石野理子も所属していました。
「若者のすべて」は、解散ライブ「ヨコハマで感謝するネッサンス!!」で披露されました。
9.私立恵比寿中学
振付がなく歌のみで行われるちゅうおんというエビ中のライブで披露され、ファンクラブ限定のライブCD『エビ中 秋空と松虫と音楽のつどい 題して「ちゅうおん」2018』に収録されました。
フジファブリックは、エビ中に「お願いジーザス」を提供した他、2019年に開催されたエビ中の主催フェスにフジファブリックも出演しました。
原曲に近い編曲ながら、メンバー6人の歌割や、特にサビで魂を込めた歌唱をする中山莉子の歌が印象的です。
10.藤井風
最近の最注目ミュージシャンの一人・藤井風。オリジナル曲で話題となる前は、様々な楽曲のカバーをピアノ弾き語りで行っておりました。「若者のすべて」もその中の一曲で、ピアノと歌唱力のすばらしさも目立ちます。
11.有安杏果
2018年まで、ももいろクローバーZとして活動し、現在はソロで自作曲を歌唱している有安。ライブでカバーしているほか、YouTubeでもギター弾き語りを公開しています。
パワータイプのボーカルの印象が強かったももクロ時代とはまた違った、繊細さも含まれているような印象のボーカルに思います。
12.麒麟・川島明
芸人であり、俳優・歌手等様々な活動も行う藤井隆。藤井のプロデュースアルバム『SLENDERIE ideal』に参加した麒麟・川島によるカバー。編曲はPARKGOLFで、「若者のすべて」のカバーとしては異色のエレクトロなカバーとなっています。